Q,労災事故で会社が損害賠償請求を受けることがあるの?

 

A,可能性としては十分に考えられます。労災保険はあくまでも必要最低限の補償ですので、損害を受けた全額が補償されるわけではなく会社には民事上の損害賠償の責任が残ることになります。

 

労災事故の発生について、会社(事業主)に安全に配慮していなかったなどの義務違反等があった場合には、民事上の損害賠償の責任が発生します。

そんな時こそ、労災保険を使えばいいではないか!!とあなたは考えます。当然ながら、労災保険は使いますが、ここで民事損害賠償と労災保険給付の関係を考えてみます。

 このような場合、労災保険給付が先に行われたら、すでに支給された労災保険分を民事上の損害賠償額から控除することが可能となり、本来事業主が支払うべき民事上の損害賠償額の一部を労災保険が支払ったと考えることになります。

 

 言い換えると、労災保険給付はあくまでも被災労働者への最低限の補償であり、場合によっては労働者が被った損害額の総額から労災保険給付を差し引いた残りの損害について、被災労働者本人またはその遺族から民事上の賠償を請求される可能性があるということになります。

 

(例)

損害賠償の総額が1億円、労災保険から5,000万円が支払われた場合、残りの5,000万円が残ることになります。

 

Copyright© 2012 志戸岡社会保険労務士事務所 All Rights Reserved.