Q,社長が仕事中にケガしても健康保険が使えないの!?

 

A,原則仕事中のケガには健康保険は使えません。例外的に5人未満の法人の代表者等は、一般社員と同様の仕事をしている人は、仕事中におこった傷病に関しても、健康保険が使えます。

 

労災保険は社員の為の保険です。よって、原則として社長は特別加入していない限り、労災保険の適用は受けることができません。

そして、健康保険は仕事中以外(業務外)のケガ・病気のための保険ですので、仕事中のケガ・病気は対象外となります。

 

ん?あれ?おかしくないかな~?

そうです。ちょっとおかしいのです。

この社長の仕事中のケガは法律の穴の部分でスッポリ抜け落ちてしまっています。よって、社員と同様の作業をしている社長が、仕事中に怪我をしたときは、全額自己負担で治療しなければなりません。

 

通常健康保険は30%の負担ですが、100%の負担となるので不幸にして大怪我をしてしまうと、とても負担できないような高額な治療費を払わなくてはならなくなります。

ただし、例外的に被保険者数が5人未満である適用事業所の法人の代表者等で、一般社員と同様の仕事をしている者については、事業の実態等を踏まえて、作業従事中におこった傷病に関しても、健康保険による保険給付を受けることができるようになっています。

ただ、これもあくまで例外規定です。

被保険者数が5人以上の法人の代表者等は、原則どおり、仕事中のケガについては、労災保険からも健康保険からも給付をうけることができません。

よって、労災保険に特別加入したり、民間の損害保険に加入したりして、リスクを管理していく必要があります。

 

さらにもう一つ、おかしいのが、個人事業をしていて健康保険ではなく、国民健康保険に加入している場合。

これは使えるんです。

国民健康保険にはそもそも、仕事中と仕事以外の区別がありません。だから全ての場合に使えるようになっているのです。何とも納得がいかない制度ですが、現状の法律はこのようになっています。

 

社長!あなたの保険、大丈夫ですか?

 

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